偽装別居って本当に効果あるの?実例をもとに「ひとり親に準ずる世帯=4点」獲得の難易度を考えてみる

認可保育園について

調整指数にはシングルさんを対象にしたものがあるので、保活の最終手段として「離婚」を思い浮かべたことがある人も多いのではないでしょうか。実際に「保活離婚」という言葉があったり「ペーパー離婚する」という話を聞いたりすることもあるでしょう。さらに、品川区には「ひとり親世帯に準ずる世帯」という離婚調停中の方などが対象になる調整指数が存在するので、紙上で本当に離婚しなくても加点がつく場合があるため、余計にそれがチラつく方が多いかもしれません。では、実際に別居した状態で申込みに行くとはどのような対応なのでしょうか?私の知り合いの実例をもとに偽装離婚・偽装別居が有効かどうか考えてみました!

大前提に、私の知り合いは偽装ではなく本気の離婚前提の別居でした。が、どうせなら「ひとり親世帯に準ずる世帯=4点」を狙って保育園の申込の時に間に合わせよう、と思ったのも事実のようです。

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申込時の区役所の対応

①公的な証明書の提出を求められる

一番のポイントはこれです。本当に離婚しようとしていることを示す公的な証明書の提出を求められます。例えば弁護士への相談履歴や、法テラスの利用を証明するものなど、です。「当人同士での協議離婚です」と言っても通りません。ただ、住所が分かれているというだけでは「はい、そうですか」には絶対にならないようです。また、「それなら知り合いの弁護士さんに一筆…」と思うかもしれませんが、一応、保育園の申込書類は「公的文書」だそう。偽装は「公的文書偽造」になるといわれているので気軽に協力をお願いするようなものではないですよね。

②もう一人の親の勤務証明書が無ければ、基本指数は「0」に

本当に離婚している場合には。基本指数には「不存在=20点」というものがあります。しかし、別居というのはまだ籍が入っているので本来これは適応されず、もう一人の親の勤務証明書は絶対に必要となります。これが提出できない場合、そちらの基本指数は「0」に…。4点のために20点を失うことになってしまいます。そして、おそらくもう一人の親についての必要書類を催促されてすぐに準備ができるとただの偽装の疑いは増すのではないかと思います。

③別居中の養育費なども確認が入る

ただの偽装別居ならば、生活費・子供の養育費などを渋る親はいませんよね。住所だけ分けて、生計が一緒ではないかも確認が入るようです。

④最後の最後まで、認定されたかどうかわからない

区役所からみて少しでも疑わしい家庭の場合、「ひとり親世帯に準ずる世帯」として認定するかどうか協議にかけられるそうです。そのため、私の知り合いの例でいうと、認可保育園の内定発表のその時までついに認定されたかどうかの答えは知らされず、内定発表後に認定されていたことを知らされたそうです。

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偽装のリスク

バレたら即退園の可能性大!

仮に、別居やペーパー離婚が上手くいき、内定・入園が叶ったら「籍や住所は、あとでこっそり戻ればいいや」と思うかもしれません。しかし、品川区の認可保育園は、毎年、年度末に更新のために勤務証明書や区から求められた書類の提出が必要になります。その時に住所や名前が変わっていたら…?悪質な偽装がバレたら、最悪の場合は即退園です。そうならないためには、卒園までその偽装は継続しなくてないけません。

次の子を授かることができなくなるかも

離婚している、離婚前提の別居、だとしたらそのあとに妊娠することなんて普通に考えたらありえませんよね。ということは、卒園まで偽装をキープする場合、今回のその子が卒園するまで家族を増やすことも出来ないわけです。

現実はそんなに甘くない

区役所からは「加点をとるためだけに別居する人が多いので申込み前の別居は、まずは偽装を疑います。」とハッキリ言われたとのこと。知り合いは離婚前提であることが本当だと証明するために「個人情報・プライベート・財務状況、まで全部さらけ出した。」と言っていました。つまり、本当に離婚を前提にしている人でもこんなに大変です。それなのに、ここまでしてもその加点が付くかどうかの確率は五分五分。さらに、なにも偽造しなくてももしかしたら入れたかもしれないのに、付くか付かないかわからないその加点のために、最長6年間もその偽装をキープする…。その労力を考えるとあまり良い方法だとは思えません。さらに、これは個人的な思いですが、知り合いのように本当にそのような状況になっている人でさえもここまで疑われているという現実を考えると、ほかの方法を模索してほしいものだな、と思います。

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