転園って大変ですか?子供への負担が知りたいです【保活講座後記・皆さんの質問より②】

保活の基本って?
ElisaRiva / Pixabay

こんにちは、あさこです。

最近では、第一子の入園を目指す方が区役所に相談に行った際『一度認証や認可外に入っていただいてからでないと、認可には入れません』と言われることが多いそうですね。

…ママさん達の井戸端会議での話ならまだしも、認可を管理するお役所が公にそれ、言っちゃうの?笑…

と個人的には思いますが、実際問題、現状がそうなのだから仕方がないと言えばそうなります。

きっと区役所の方も親切のつもりでそうおっしゃっていると信じたいものです。笑

さて、本題ですが、そうなるとほとんどの方が避けて通れないのが「転園」ということになり、小さいお子さんを転園させることに不安を感じない方は少ないでしょう。先日の保活講座でも、「転園で子供にかかる負担を知りたい」という趣旨のご質問が毎回ありました。今回は「転園の負担」について思うことをお伝えします。

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子供への負担

精神的な負担は未知数

転園」と聞くと、せっかく慣れた保育園とお友達から離れ、心細い気持ちで毎朝泣いている我が子…のようなイメージを抱く方が多いと思いますが、実際にはそうとも限りません。

私の子供2人もそれぞれ1度ずつ転園を経験していますが、転園初日から全く泣かずに毎日元気に登園した長男(転園時・3歳児)、一年半経ってもほぼ毎日ぐずぐずと登園を渋る次男(転園時・2歳児)でしたし、4月の教室を見渡しても反応はそれぞれなので、精神的な負担に関しては、やはり本人の性格に左右されるものがかなり大きいと思います。

転園前>転園後とは限らない

転園するきっかけはそれぞれだと思いますが、多くはご家庭の事情や、認証の年齢制限など、「必要に駆られて」という理由だと思います。

そのため、そこにお子さん本人の意思など入ることはほぼ無く、転園前の保育園の環境にすっかり慣れたお子さんを見ると、転園して大丈夫かしら…と不安になる方も多いでしょう。

ハッキリ言って、こればっかりは通ってみないとわかりませんが、転園後すぐでも、変わらず楽しそうに保育園に通っているお子さんはもちろんたくさんいますし、中には「転園後の保育園の方が楽しそうに通い始めた」というお子さんの話もあります。

とはいえ、うちの次男の例もありますし、慣れるのが遅い子も実際いるので「子供だからすぐに慣れるよ」と軽はずみな事も言えないのですが…。

「仲の良いお友達と離れ離れ」は可哀そう?

せっかく出来たお友達と離れ離れになって寂しい思いをさせるのではと心配です

というご質問もありました。

これについては4月の転園なら同じ保育園から同じ転園先、というお友達がいる可能性も大いにあります。

それに、よほど仲の良いお友達なら転園後も親交が続くこともあります。

また、転園先の保育園でも、年齢が小さいほど大人のように「新入り=特別扱い」になることはありません。親の心配をよそにすぐに新しいお友達ができる場合が多いと思います。

余談…会わないお友達は記憶から消えていく…

そしてこれは余談ですが、子供達は毎日膨大な経験を記憶していくため、仲の良いお友達でも半年も会わなければ忘れてしまうこともよくあります。

そのため、半年後に遊ぶ約束をしたらどちらか一方が相手を忘れてしまっていて、母が気まずい思いをすることがあります。

年齢が小さいほど要注意です。笑

見落とされがちな親の負担

「転園って大変ですか?」と聞かれたら、私は「大変です」と答えます。

ただ、それを聞くと皆さん、素敵なお母さんなのでお子さんのことばかりを気にされますが、忘れてはいけないのが親の負担です。

こちらは物理的な負担がとても多いです。

4月の転園なら2月の中頃に発表なので1ヶ月半ほど準備期間がありますが、その他の月なら前月の20日頃に発表で次月の1日に入園…。正直私は、たった10日で準備をやり切る自信がありません。

持ち物&書類を一から揃えるetc.物理的な負担

年齢が小さいほど、保育園の持ち物は各園で本当に違います。特に、認証から認可に転園する場合、毎日の持ち物が増える場合が多いと思いますので、これまで保育園で準備してくれていたものを買い足さなくてはいけない場合も。

また、オムツ、おしりふき、お食事エプロンの枚数、など持ち物に対するルールも、各園で微妙に変わります。3歳児以上の入園なら、持ち物はさほど多くないので、この心配は減りますが、お昼寝グッズは、転園先の保育園に合わせた準備が必要になるでしょう。

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また、予防接種・病気の履歴、緊急連絡先名簿(親の顔写真付き)、登園ルート(地図必要)、契約書的な何か…などなど、書類関係も転園先の保育園に提出するフォーマットで一から全部書き直しです。

ハッキリ言って仕事をしながらこの作業はツラいです!

保育士さんとの信頼関係を一から構築

親としては、子供を預ける保育士さんとの相性・信頼関係はとても大切なことです。そして、当然のことながら、転園するとこの関係をまた一から築かなくてはなりません。信頼関係が成り立った後なら、

母:「あ!これ忘れてた…(ヤバい‥)、先生、すみませーん!」
先生:「大丈夫ですよー!」

でお互い笑いあって済むようなことでも、転園直後はそうはいきませんよね。

うっかりしていただけで悪気はなくても、(このお母さん大丈夫…?)と疑惑の目を向けられることもしばしば…。。。。というのは、私がズボラなダメ母だからなのですが…(笑)。

とにかく、先生も親も、最初はお互いに探りあっている状態が続くので、この期間はとても疲れます。

一時的に不安的になる子供のメンタルケア

転園に限らず「環境が変わる」と、ほとんどのお子さんは一時的に不安定になると思います。例えば赤ちゃん返りをしたり、ものすごく甘えてきたり、抱っこをせがむ、なぜか家にいてもママから離れない、などなど。

ですから、転園の前後は子供のメンタルケアにかなり時間を取られることになるでしょう。

親だって仕事で忙しく、ぐったりしているところに、そんな余裕は無い!と思った方にはとても共感しますが、この時期はそういうものだと割り切って思いっきり甘えさせて、お子さんの話をたくさん聞いてあげるのがおすすめです。

そして、その方が逆にあとあと楽になるのが早い…ような気がします。

大人だって新しい環境に1人で入ったら、信頼できる誰かに話を聞いてもらったり、家族がいる家に帰るだけでもホッと安心したりしますよね。一緒です。

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子供の前で転園先の悪口は絶対にNG!

また、この時期に絶対にやってはいけないことは、転園先の保育園や先生の不満を子供の前で口にすることです。

特に最近多い「認証保育園から新設認可保育園に転園」というケースでは、既存園への転園でも認証ショックが入るところに、さらに新設故の悪いところ、イヤなところ、至らないところが目に付き不満と不安が溢れることもあるとは思います。

が、子供にしてみたら、ただでさえ、わけも分からず知らない人ばかりの場所に行くことになったのに

・大好きなママが、今の保育園を嫌っている

・ママが信用していない人に自分は預けられている

となると、子供にとってその保育園が良いイメージになるはずがありません。

そうなると

・子供が登園をイヤがる

・やっぱりこの保育園ハズレ?何かあるんじゃないかとママが疑う

・ママが保育園を信用できない

・先生が「信用されてない」と感じ取る

・先生の士気が下がる

・子供が保育園を楽しめなくなる

振り出しに戻る。

と負のスパイラルに突入して何も良いことナシ…いうわけでダメ、ゼッタイ!

何か思うことがあったとしても、お子さんの前では言わないように気を付けましょう。

スムーズな転園は親の準備にかかっている!かもしれない…

転園をスムーズするには、子供に「安心して通える場所」「親が信頼して自分を預けている場所」と思わせることが最大のミッションなのかもしれません。そういう意味では、うちの次男はいつも天真爛漫あっけらかんとしていたため、「神経質な長男が大丈夫だったのだから、この子は心配ない」と私が勝手に思い込み、準備とメンタルケアを怠ったことが、その後朝のお別れで一年半に渡って泣かれ続けた原因のひとつかも…と思っています。(もちろんそれだけではないと思いますし、今さら反省しても仕方がないのですが。)

ただ、誤解のないようにお伝えするとお子さんが「慣れるのが遅い」原因が必ずしもなにかご家庭の準備が不足している、というわけではないのです。本人の性格が大部分を占めることは確かですし、万全の対策をしてもなかなか慣れない子は慣れません。ただ、私のように「自分のせいかも」と思い当たることがあると後悔が残ります。ですから、親の準備だけは万全の体制を整え、それでも慣れない時には「本人の性格」と割り切ってメンタルケアに集中できる環境にしておくことが、「転園」を前向きなステップに出来るポイントかなと思います。ぜひ参考にしてみてください。

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