こんにちは、あさこです。
そろそろ来年度4月入園の結果発表が近づいてきました。
今年は新型コロナウィルスに振り回され続けた一年、このコロナ禍で保活をされた皆さんは大変だっただろうと思います。
振り返ると、今年の4月申込は、ここ数年で一番の激戦だったように感じました。
認可の不承諾数はなんと1591人(※一次申込)だそうで、全体の4割ということです。
さらに、早くから認証保育園などの認可外保活を並行していても、2月上旬時点では認可外からも一つも内定が出ていない「認可・認可外全滅」だった方も多くいらっしゃったでしょう。
とはいえ、その中から最後の2ヶ月間で内定をもらえた方も一定数いらっしゃいます。
そこで保活体験インタビュー第6回は、
2月の認可発表の時点で悪夢の認証・認可全滅、そこから内定を掴んだF田さんのお話です。
認可全滅を受け止めてからの気持ちの切り替え、具体的にとった行動など、詳しく教えていただきました。
※このインタビューは、2020年3月に行ったものです。
「保育園に入りやすそうな品川区」から一転「…あれ?ヤバいのか?」
土地勘のない街での保活
この保活体験インタビューに出ていただく方は「保活講座」を受けていただいた方が多いのですが、F田さんは初めてケースで「メールのやりとりだけで保活相談を終えた」方です。
インタビューを受けていただいてありがとうございました。
でも保活も品川区も知らないことだらけだったので、まずは詳しい方に聞くのが一番!と思い、ホームページから直接、あさこさんにご連絡してみたんです。
ではさっそくですが、まず、秋頃に初めてご相談のメールをいただいた際は、引っ越しをされた直後にお住いのエリアが保活激戦地区と知って後悔…のような状態だったと思うのですが、その後どのような方向性で保活を進められたのか教えてください。
そんな状況でしたので、保活は引越し前から保育園の見学をするために品川区に通うことから始めました。
私と夫が通勤しやすそうな路線の駅をまずは絞り込み、引っ越し先が決まってからはその周辺で保育園見学の予約をとにかく入れまくっていましたね。
実際に引っ越し前後は、保活どころではなくなりました。
でも、今思い出すと引っ越し前日に見学予約を入れていた園もありましたね(汗)。
ようやく取れた予約だったので、睡眠不足の中、根性で見学に行った記憶がおぼろげながら残っています。
見学はどのくらい行きましたか?
どうしたら保育園に確実に入れるのか全く分からなかったので、とにかく見学して申込めるところには申込むしかないのかな、と思ったからです。
とはいえ、もともと「品川区は入りやすそう」と思っていたり、知り合いのお子さんもみんな保育園に通えていたりしたので、なんとなく「私も大丈夫だろう」と思っていた部分もありました。
メールをいただいた時にはそんな印象は受けませんでした。
危機感を持ったのはいつ頃でしたか?
この頃にはある程度の数の見学を済ませていたのですが、軽く考えていた認証・認可外の見学の際に「うちの園は順番待ちをしている方が多く、入るのはなかなか難しいです」と説明される園がいくつかあったんです。
そこで「むむ?これは結構やばいのではないか」という思いが見学のたびに強まり、実は激戦エリアだったと知りました。
その時は「なぜこのエリアにしてしまったんだろう」と落ち込むこともありましたが、産後で引っ越したばかり。
大量のパワーを消耗していたので、運命に抗う気力もわかず、「ここでなんとかするしかない」と思いました。
実際に広範囲でかなりの数を見学に行かれていますが、なにか感じたことはありましたか?
でも土地勘が無い中での保活だったので、抱っこひもやベビーカーでその保育園に行ってみて毎日の通勤・登園に耐えられる範囲や方角を体感しながら見極めることが出来たと思います。
そのついでに自宅周辺の環境を知ったり、新しい道や店、施設などを覚えたりできましたし、産後に増えた脂肪の燃焼にも一役買ったと信じています(笑)
認証申込みでぶつかる「専願or併願」の悩み
私からは参考程度のお返事を差し上げましたが、それについては結局どうされましたか?
園見学で「うちは認可に落ちた方が入る園です」と、はっきりおっしゃる園は、こちらも正直に認可にも申込みます、と説明しました。
先方からそう話してくださると、気持ちが楽でしたね。
しかし、中には専願とかかなければ選考にも入らないと思われる雰囲気の園もあったので、見学時に感じた園の雰囲気で判断しました。
これについては私も毎年ご相談を受けます。
運命の2月7日、認可・認証・認可外全滅‥‥‥
その時のお気持ちを振り返って教えてください。
郵便受けをのぞいたら、ぶ厚い封筒が区役所から届いていたのです。(あさこ注※ 経験上、内定通知の場合でも封筒はそこそこ分厚いです。)
開けてみると案の定…。
「ありゃりゃ~、やっちゃったよ~」と思いました。
もちろん、残念で悔しかったです。
でも、認可は我が家の点数を考えると、限りなくボーダーライン、あるいは無理かなという気もしていたんです。
区内の認可、認可外が全滅だったら、区外には勤務先が提携する保育園もあったのでそこに入れることも考えたのですが、やはり地元で入れたかったので、こうなったら認可外にアプローチをかけまくるしかないのかな、となんだかエンジンがかかりました。
あらためて、どんな行動をとったのか具体的に教えてください。
そこに「認可に落ちたら落ち込んでいる暇はないですよ」「すぐに認可外に電話をかけてみてください」という主旨のことが書いてあり、認可の一次全落ちの数日前か前日だったでしょうか、その記事を読んでいたんです。
◆F田さんが読んだ記事はこちら
その内容が頭にあったので、認可落ちた→Ready go!で動けました。
お役に立てたようで心から嬉しく思います(笑)
「帰宅後は認可外に電話かけまくるぞ」と心に決め、ベビーカーを飛ばして買い物を済ませてすぐ帰宅→お昼ご飯を間に挟みつつ、これまで申込んだ認可外保育園に連絡しました。
勢いのあるメールの文に圧倒されました(笑)
1週間後、希望の光がさす
その時のお気持ちはいかがでしたか?
それまで一つも内定をもらえていなかったわけですから。
実はその保育園は自宅からは少し遠いので、我が家の保育園希望リストでもかなり下にあったのです。
でも、電話対応も良く、入園可の連絡をいただけたこともあって、やり取りを重ねるうちに印象がどんどん良くなっていきました。
保育園を選ぶ時に先入観にばかりとらわれていてはダメだな~と保活終盤のその時に思いました。
認可外の保活では、それぞれの保育園の選考基準が見えないので、そこでNOと言われると、「自分たちの何がダメだったのだろう」と気になってしまうわけです。
認可外は、一度顔を合わせてからのNGなので、なんとなく自分と自分の子供を否定されたような気になってしまうんですよね。
本当はそんなに深い話ではないので、どちらがダメとかそういうことでは無いのですが。
自信がなくなりますよね。
家からは遠いけれど、子供のことを大事にしてくれそうな保育園でしたし、もうここに入れよう、と腹を決めていました。
功を奏した(かもしれない)アプローチ
ご自身の保活の中で、もしかしたら効果があったのかもしれないと思い当たることがあれば教えてください。
認可保育園にはこのようなアプローチはできませんが、認可外の場合はもしかしたら、先方が「当園にかなり興味を持っている」と感じて、入園可の判断をくれるということがあったのかもしれません。
認証保育園は認可発表後に必ず辞退者が出るので、認可の不承諾を受けて、かつアピールしてきた人は確実に入園する可能性が高いご家庭として印象に残ったと思います。
しかもF田さんの場合は何といっても初動が早かったので、それぞれの園でとても印象に残ったのではないでしょうか。
確かに、ぼんやりですが電話した時に好印象だったのかな?と思うようなことを言われた保育園もありました。
ボーダーラインの方は認可外保活も忘れずに
いま思えば、私は当初、認可の見学ばかりしていたので、これはちょっと良くなかったかも…。
当初からもっと認可外の保活を重視しておけばよかったと思いました。
認可は結局、区がポイントで入園の可否を決めるわけで、保活の努力のしどころ?があまり無いですよね。
それに対し、認可外は園によって選考基準や園の特徴など、本当にマチマチなわけなので、保活の努力が報われる可能性も認可外の方があるんじゃないでしょうか。
なので、認可外には早々と見学の申込みをして、入園申込みもぬかりなくしておいたほうがよいと思います。
私としては、F田さんが大激戦の1歳児じゃなく0歳児で全滅だったという点にも注目していただきたいですね。
そこに保活を絡めるならできる限り、引っ越し前に集められる情報はできるだけ集め、保育園に入れやすいエリアを絞り込めるとよいですね。これがなかなか難しいのですが…
とくに今年は保活が大激戦だったエリアと供給過多だった?と思われるエリアがハッキリ分かれた印象なので、引っ越しを検討されている方には事前に最下指数表などを参考にしてもらってエリアを考えてもらうと良いかもしれません。
…とはいっても、今年の大井地区のように突然状況が変わることもあるので…難しい問題ですね…。
とにかく最後まで諦めないで
保活中はメールのみのやりとりでしたが、とにかく行動力があったF田さん。
その時できることを確実に、迅速にご自身でこなし、困ったら上手に人を頼ることもできる方、という印象でした。
これだけネットに情報があふれている今でも、保活は、経験した人にしかわからないことが本当にたくさんあり、逆に言えば、経験した人に聞くことが出来れば、すぐに解消できる疑問もたくさんあります。
これから保活をされる皆さんも、ぜひ、独りでモンモンと悩まずにうまく人に聞きながら進めていただきたいと思います。
また、私自身もそうでしたが、認可発表の時点で全滅でも、とにかく最後まであきらめずに、悪あがきしまくることも大切だと、今回F田さんを通じて改めて感じました。
必ず努力が報われるとは限らない保活ですが、前向きに行動することで報われる可能性は上がります。ぜひ参考になさってください。