こんにちは、あさこです。
4月入園を目指すママ達が保育園の見学に忙しくなるこの時期。その一方で、これから出産を控えているママさん達は、4月入園の保活を迷ったり、諦めていたりしませんか?
―育休を取らずに復職なんて考えられない―
―生まれてすぐに保育園に入れるなんて可哀そう-
など、個々に思うことはあると思いますが、そもそも生まれてすぐの子供を保育園に入れて復職するという生活が想像できないですよね。
そこで保活体験インタビュー5回目の今回は、「早生まれは保育園に不利」「早生まれ=1歳児申込、激戦確定」と言われる中で、数年前に早生まれのお姉ちゃんを0歳児で認可に入園させ、育休を取らずに復職されたT山さんにお話を伺いました。
現在弟くんの育休中で、聞けば、お姉ちゃんの時も勤務先の制度では3年育休を取ることが可能だったT山さん。
どうして育休を取らずに復職することを選んだのか、また、その結果どういう生活が待っていて、そこから感じたこと、意外なメリットも?など、詳しくお聞きしてきました。
「育休を取らない」と決意するまでの経緯
妊娠中に「自宅から通える範囲の保育園には入れない」ことが判明
上の子が生まれた年には新設保育園はひとつもできなかったんですね。その状態ですから、区役所の方にも「来年の話はできない」と言われました。
ですから、ひとまず窓口で自分の階層と指数を見てもらい、「これで入れる園をリストアップしてほしい」とお願いところ、家の近所の園が一つも無かったんです!
そして1歳児申込の園ともなると本当に少ししかない…。
この状況を見て「これはヤバいぞ…。」と…。
問い合わせると、「生まれてないと申込めない」と言われたり、「来園してくれないと受付は出来ない」と言われたりして、0歳児申込は早々に諦めました。産後1ヶ月でそこまで出来ないな、と。
そしたら第一希望にひっかかりました。
保育園の申込は「出生届」と一緒に
産後すぐじゃなかったですか?
「親の名前で書類だけ出してもらって、名前が決まったら教えてもらえば大丈夫なので無理に産後に出しに来なくても良いですよ」とは言ってもらったんですが、ギリギリまで悩みたかったので、産後に出生届を出すのと一緒に申込書を提出しました。
ズバリ!後悔しませんでしたか?
当初全く後悔しなかったが‥‥1年後に予想外の展開が
自分が気に入った保育園に子供を通わせていたので全く不満もありませんでしたし、10月までは次年度の新設保育園の情報もなかったので、色んな意味で「入れて良かったー」と思っていたんです。
が…
でも本当にそれ以外の後悔はありませんでした。
育休を取らなかったからこそのメリットも
まだ若かった(※当時20代後半)のもあると思うんですけど、日中保育園で子供を見てもらっているからこそ、ストレスなく午後の時間を長女と過ごせました。
もう、ただただ、可愛くて♡
そのあとはずっと一緒に遊ぶだけだったので、長女の育児は本当にストレスが皆無でした。
長女の時にやらなかった分、いま全部跳ね返ってきています。 離乳食なんて長女は1回食、2回食は全部保育園でやってもらって、3回食の完了食でやっと私の出番って感じだったので、どうやって作るの?って。笑
そういう意味では、育児の悩みも常に保育士さんに相談できて「みんなで育てている」感じだったので、育児の孤立感もなく、働くことでストレスも解消し、あの環境は楽しかったです。
一つ目の保育園は、辞める時に自分が泣いてしまうほど好きな保育園だったので、生後2ヶ月で入園させたことに全く後悔はしませんでした。
「本当に気に入った保育園」を選んだ基準
それに当時は、人員にかなり余裕をもって配置してあり、0歳児クラスは定員に対して本当なら3人で良いはずなんですが、保育士さんが5人いたんですね。(※現在は違うそうです)
だからこそ、首の据わらない子を入園させても安心だなと思って第一希望にしました。
二人目保活中のいま、思うこと
指数も階層もわかっていますし、同じ保育園の育休ママさんが何人いて、この園には1歳児枠がいくつあるのか、どのくらいヤバい状況なのか、すべて分かります。笑
ですから「もし入れなかったらどうするのか」という夫との相談を、長女の時よりも具体的に進められますし、自分達で色んな選択肢をあげて判断することができます。
そういう意味では何をやっても手ごたえを感じられなかった一人目保活よりはストレスが少ないですね。
保活はまず「選定基準」を決めるところから
たとえばよく聞く「園庭」問題も、子供のタイプによっては全然重要じゃないと思うんです。
実際に、これまで通った保育園の中には広めの園庭があった園もあったのですが、長女は大人しい性格なので、端っこでダンゴムシを眺めているだけで、全く園庭を活かせていませんでした。笑
それから、体のことで気がかりな点があったので、看護師さんが常駐していることも絶対条件でしたね。
子供をよく分析して、親の思いや希望も整理して、いくつか保育園をラインナップし、それに当てはまる園の雰囲気が合えば…というのが良いと思いますね。
早々に復職するママへ「罪悪感を持たずに楽しんで」
お聞きする限り「弧育て」になってしまいそうな環境のママなら、早い段階で保育園に預けることにもメリットがありそうな印象を受けました。
保育園で撮ってもらった写真を見ていると、私が一人で育児をしていたら絶対にやっていないと思う体験や遊びをたくさんさせてもらっているんです。
結局、独りでモンモンと育児をするなら、保育園に預けた方が、ママのストレスも減るし、子供も沢山遊んでもらえます。
ほかにも、成長を一緒に喜んでくれる人がいたり、たくさん抱っこしてもらって可愛がってもらえたり、子供にも良い環境だったと思えることが沢山ありました。
おそらく、秋以降生まれのママは復職時期を悩むと思うんですけど、「子供にとって楽しいことも意外とあるから、罪悪感を持たずに預けるのも良いと思うよ」と伝えたいですね。
その環境を「子育てをサボってる」なんて思うとつらいけれど、「みんなで一緒に育てている」という考え方で楽しめば良いんじゃないかな。
早くに預けることが悪いなんて、私は全く思いません。家族でよく考えた結果、早くから預けるというのは一つの選択肢だと思うし、子供が得られる体験や環境は、全然マイナスばかりじゃないですよ。
今回2人目で育休を取ってみて、これはこれで楽しかったです。
ですから、やはり早くから預けるのも、育休を長く取るのも、どちらが正解とか、そういうことじゃないんだと思います。
ご家庭の状況に合わせて考え、選択した環境を充実させられたら、結果的に「それがベストな選択だった」と思えるんじゃないでしょうか。
まとめ
育休を取らなかったお姉ちゃん、育休をがっつり取っている弟くん、それぞれの選択に後悔は無く、どちらの育児についても「楽しい」と話してくれたT山さん。
保育園に預ける時期というのはどこのご家庭でも悩む問題だと思いますし、早くから預けることで何か悪影響があるのでは?と考えるご家庭もあると思います。
ですが、生後2ヶ月から保育園に通っているT山さんの上のお子さんは、とても素直で元気いっぱい、可愛らしいお子さんです。それはやはりT山さんのご家族がその環境を「楽しんで」いたからなのかもしれません。
もし復職時期に悩んでいる方がいたら、先輩ママの経験談をぜひ参考になさってください。
(※注意※ あくまでも個人の体験談であり、早生まれ0歳児のお子さんへの4月入園を推奨しているわけではありません。)