こんにちは。あさこです。3月になり、皆さん保活はその後いかがでしょうか。
今年度は、保活講座を開催したことや「質問箱」を設置したことで、私にもたくさんのママ達からご相談やご連絡をいただき、お付き合いが広がったことをありがたく思っています。中でも、夏に開催した保活講座で出会ったママさん達の中には、その後も保活の状況を見守らせていただいた方が数人いらっしゃいました。
そこで、新企画といたしまして、今後は知り合ったママさん達にご協力をいただきながら(いつもながら不定期ですが)保活体験インタビューをしていきたいと思います。
保活は、それぞれのご家庭に、それぞれ違う環境と状況があります。先輩ママ達が何を悩み、考えて、どう保活をしてきたのか、これから保活を進めるママさん達に少しでも参考になる情報を発信出来たら嬉しいです。
記念すべき1回目の今回は、『3年の育休の末に、兄弟2人同時入園を目指したS岡さん』。とても積極的に保活をされていたS岡さんは、4月一次申込で見事第一希望の認可保育園に兄弟同時内定。しかし、インタビュー当日にお会いしたら、認可保育園を辞退して2人同時に認証に入園を決めたとのこと。その経緯や、私が驚いた「階層を下げる裏技」のことなど、詳しくお聞きしました。
育休3年の後、兄弟同時申込みで認可内定。でも辞退して2人とも認証へ
2年に渡って細かいリサーチを続けたS岡さん
育休を3年取ったので、そのうち7園は昨年も見学を申込んで2回行きました。新設保育園も初年度と2年目を見ることで、その変化を見て伸びしろを見定めたりしていました(笑)
職場としても、復職してまたすぐ産休に入るよりも、長期間まとめて休んだ方が好都合だったようで、育休を延長したことは全く問題ありませんでした。
そしたら園の名前を知りたかっただけなのにその子が「○○保育園から来ました!××(名前)です!3歳です!」とか、お名前まで教えてくれてしまったこともあって…。完全に私の方が不審者ですよね(笑)
一度先生に話しかけたことがあるんですが、焦った様子で『うちの園児が何かご迷惑をおかけしましたか?』と心配させてしまったことがあって(笑)先生もお仕事中なのに悪いことしたな、と。
それからは、公園ではどちらかというと園児とコミュニケーションをとることにしました。
保育園が「一般開放」しているイベントに積極的に参加
認可保育園のイベント開放は、意外と保育園の建物の前にある『地域向けの掲示板』に載っていたりするんです。なので、候補にあげている保育園までちょこちょこ掲示板を見に行って、一般開放している行事が無いかどうかチェックしていました。
それから保育士の先生と子供の日常の姿を見られるのはもちろんですが、うちの子は1歳児と3歳児の申込だったので、実際にすでに在園していて来年持ち上がる子達、つまり、もしも来年度うちの子達が入園したら同じクラスになる子達がそこにいるんですよね。そうすると、「この中に自分の子供が混ざる」状況をリアルに想像できたのが良かったです。
ほかには、私自身は見学を兼ねて行っているんですけれど、ただ見学に行くよりも、一緒に連れて行く子供本人が楽しめるのがイベントに参加する良いところだなと思いました。
だからネットの情報は半分くらいだけ信用をして、最後に自分で確認しにいくのが良いですよね。
先に見てしまうとやはり先入観を持ってしまうので、あとで答え合わせに使う方が良かったですね。まぁ、そうはいっても大体0件なんですけど(笑)
あとは在園児のママや卒園児のママに聞けるのがベストと思っていても、保育園のママってやはり働いているのでそういうワケにも。なんとか知り合いの知り合いぐらいで在園している人がいたら紹介してもらってその保育園のことを教えてもらったりもしました。
「階層を下げる裏技」は作戦だったのか?
前に住んでいた自治体では『育休、産休にかかっていない年度の収入で判断する』となっていて、勝手に品川区もそうなんだと思っていました。でも、何度見ても『前年』と書いていあるので、まさかそんなことないだろうと思いながら区役所で聞いてみたら…そのまさか、で。完全にラッキーでしたね。
個人的には、保活に有利にもなるし、産後に夫婦で協力できるし、この方法はとてもおすすめですね。
来年転園することになっても階層は低いままです。
認可内定から辞退→認証保育園入園を決意した経緯
認可と認証の両方で2人同時に内定が出たらきっと多くの人は迷わず認可に行きそうなものですが…そうなった経緯を教えてください。
ただ、『第一希望の認可に同時に内定』と言えば聞こえは良いのですが、実際には、最下指数表を確認すると、今回内定が出た認可保育園以外、認可は全滅でした。
他には下の子が認証保育園に内定が出ていましたが、上の子はどこにも出ておらず。実質、選択肢は無かったんです。
でも、内定が出た認可保育園は、見学に行った時に第一印象で気になったことがいくつかあって、内定が出た後にも何度か公園でお散歩の様子を見に行くと、やはりその部分がどんどん気になってしまいました。それでも選択肢が無いので考えないようにしていたんです。
そしたら、昨日になって、今回入園を決めた認証保育園から2人同時に入園のご連絡をいただいて。この保育園は12月頃に問い合わせをしたらキャンセル待ち番号が随分後ろのほうだったので、全く期待していませんでした。それなのにご連絡が来て、こちらは見学の印象がとても良かったので、しかも「2人一緒に」と言われて気持ちが揺れました。
でも、それからその認可保育園を見学に行って気になっていることや、認証保育園のことを沢山話しまして。
それに加えて、10月からの幼児教育無償化の件もあって、主人は納得してくれました。
最後に保活を振り返って、ほかになにか感じたことや、これから保活をするママさん達に伝えたい事があれば教えてください。
例えば、先ほど言ったプール開放ですが、プール開放に行けば、プールが楽しくて一石二鳥!みたいな。園に入れるし、先生の様子も見られるし、何よりも通常の見学は子供が外遊びの時間帯に行くことが多いので、子供の様子を見られないんですが、それもこういうイベントに参加すると見られました。でも秋から始めようとか具体的な期間を決めてしまうとこういう機会を逃してしまいます。
それに気合を入れて保活だけのために、短期間で保育園を回ると親も子供も疲れてしまうと思うんです。でも、そういう一般開放の行事を数か月に1回くらい挟むと子供と楽しみながら自然に保活が進んでいきます。
それに公園のブッキングも、保育園のお散歩の時間に合わせて子供と一緒に公園に遊びに行くだけで、ついでにその園の様子を知ることが出来ました。
妊娠中から保育園のリストくらいは上げるけれども、保活をやるという気合のもとだけに動くのではなく、子供と楽しむ生活の中に保育園を絡ませる…。
まとめ
途中には、『内定が出てから第一希望の認可がイヤになってしまうなんて…こんなに長い時間をかけて保活をしてきたのに、私は結局何も見てなかったんだと反省しました』と話していたS岡さん。しかし、最後に『認可』『認証』の形態にこだわらず、お子さんにとっての環境を冷静に考えて出した結論は、長い時間をかけてたくさんの保育園を見学し、比較してきたS岡さんだからこそ、出せたものだと思います。いつもお子さん2人と楽しむことを第一に考えておられたS岡さんが、すべてに納得してスッキリした表情をしていたのが印象的でした。4月からの保育園生活もぜひ楽しんでくださいね!