「保活には4月生まれが有利」という有名な話…実際になぜ有利と言われているのか、理由まで把握して4月生まれを目指す方はどれくらいいるのでしょうか。
実は先日、この4月から、早生まれの第三子を入園させたママさん(以下Aさん)から、とても興味深いお話を聞きました。その内容は
というもの。私自身、保活の常識を覆すこの発言に驚いたなんてものではありません!
しかし、理由を聞けば納得そのものでした。
そこで、ご本人の許可をいただいたので、さっそく皆さんに共有したいと思います。
0歳児クラスの定員は月齢で内訳が決まっている
この話の最重要ポイントは
ということです。
0歳児で保育園に子供を預けたことがある方はご存知だと思いますが、保育園のクラスでは月齢が偏ることはなく、必ずほどよく月齢がバラけるようになっています。
つまり、0歳児クラス9人の定員のうち9人全員が4月生まれになることは絶対に無いのです。
そして多くの保育園では0歳児クラスの定員は「4月~9月生まれ…●人、10月以降生まれ…●人」という内訳になっているらしい、という話なのでした。
(※1歳児以上についてはわかりません。個人的には0歳児クラスが無いいわゆる“1歳児園”には関係ある話のような気がしています。)
前半生まれと後半生まれでは、申込み人数が違う
仮に4月~9月生まれを「前半生まれ」、10月以降に生まれた子たちを「後半生まれ」と分け、それぞれにほぼ同じ定員数が設定されていると仮定した場合、
これだけでも申込人数に偏りがあるのがわかりますね。
そして母親の心理として、やはり入園時に生後6ヶ月を過ぎているのといないのでは、保育園に預けることへの抵抗感はかなり違うのではないでしょうか。
0歳児の申込ではおそらくそれが如実に数字に表れることでしょう。
これにより、10月以降に生まれた子たちは定員に対しての申込人数が少なくなるので、競争率がかなり低くなります。
Aさんも
とおっしゃっていました。
10月以降生まれの第一子は辞退率が高い
上記のように、ただでさえ申込人数が少ないのに、10月以降生まれの子、特に第一子は辞退率もとても高いのだそうです。
そんな面倒なことをする理由はズバリ「保育園に入れなかった実績作り=不承諾通知が欲しいだけ」。
会社によっては、育休延長の条件に「保育園に入れなかった実績」が必要な場合があるようですから、その為だけに申し込みをして辞退する方が多いようです。うっかり内定してしまった場合には、辞退して二次募集で不承諾通知をもらわなくてはいけません。
また、迷いながらとりあえず申込んでみたけれど、やっぱりあと一年一緒にいたくて辞退…という人もいらっしゃいますよね。そのため、後半生まれで本当に0歳児クラスに入園させようと思っている方はさらに確率が高まります。
第二子以降は兄弟ポイントでさらに確率が高まる
このように、もともと申込人数が少なく、さらに第一子の辞退率も高いにも関わらず、第二子以降の人はそこに「兄弟加点(3点)」がプラスされ、フルタイム勤務のご夫婦の場合、合計指数は43点になります。
そのため、第二子、後半生まれで、0歳児入園を目指す方は、第一子フルタイム勤務のご夫婦(基本指数40点)よりも、第一子で認証加点があるご夫婦(合計指数42点)よりも、上のお子さんと同じ保育園に在園している前半生まれ・育休中のママよりも、実はかなり有利な状況にあるのだそうです。
育休明け入園予約は逆に激戦
ところで、余談になりますが、後半生まれの子は4月入園に申込まない分「育休明け入園予約」への申込人数はかなり多いのだとか。こちらの競争率はかなり高そうです。
4月生まれ=優先的に入れるわけではない
私はこの話を聞いた時に、「そもそも4月が有利と言われているのはなぜ?」と調べてみたんですね。
その結果、多くは
②保活を早く始めることができる
③先に認可外に預けて復職、認可外加点を狙うことができる
というようなものでした。(※個人調べですので、ほかにもあったらすみません)
これを見る限りは、時間的な余裕ができるのは確かですが、だからといって認可に優先的に入れるという理由にはならない、というのが私の個人的な印象です。③も、確実に実行できる保証はありませんし、認証保育園の0歳児クラスでも月齢はほどよくバラけていますので4月生まれだから確実に入れてもらえる、というわけではないと思いますよ。
まとめ
いかがでしたか。今回お伝えしたかったのは、4月生まれが有利と言われているけれど、見る角度を変えれば、10月以降に生まれた子たちでも0歳児4月の申込は決して不利ではないということです。
それでも第二子以降の方はともかく、第一子の方は1歳児の保活に不安を覚えつつもやはり「6ヶ月未満で保育園に子供を預けて復帰したくない」と思う人も多いでしょう。
そういう方は認証保育園を活用するのがおすすめです。その話はまた、次の機会にお伝えしますね。