3歳以下で転園はほぼ無理⁉兄弟別々の保育園に内定したら考えること

認可保育園について

認可の発表を前に「入れなかったらどうしよう」というのはみんな共通の思いですが、すでに上のお子さんが認可保育園に在園していたり、兄弟同時に申込んでいたりする場合、「兄弟が別々の保育園に内定したらどうしよう…」というのも多くの人が不安に思っていることだと思います。それぞれのご家庭で環境が違うので、「これが正解」とは一概に言えないことですが、過去にそうなった人たちがどういう選択をし、その後どうなったのか、参考までにお伝えしたいと思います。

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選択肢は2つ

兄弟で同じ保育園を希望していたのに別々の保育園に内定した場合、選択肢として浮かぶのは

①内定通りに別々の認可保育園に入園し、次年度以降に上の子と同じ保育園に転園を目指す。
②内定を辞退して認可外保育園に入園し、次年度に上の子と同じ認可保育園の入園を目指す。

という2つだと思います。あ、育休を延長する方もいるかもしれませんね。ですが、その件についてはすみません、今回は触れません。ちなみに「認可外の内定をもらえていないから①しか選択肢がない」という方もいらっしゃるでしょう。ですが、②の選択肢を強行するために認可発表後にダメもとで認可外に申し込みをして、内定をもらう人も実際にいます。

3歳以下での転園は9割がた不可能という実態

私の周りには、①、②、それぞれを選択した人がいます。そして厳しい現実をハッキリとお伝えしますが、①を選択して転園が叶った人は一人もいません。4歳児以上で転園できたという話はちらほら耳にしますが、そうなると上の子は卒園済みの場合がほとんどなので「一緒に通う」わけではありませんよね。3歳児クラスまでに転園できた人は本当に一人もいないのです。一方で②を選択した人は、次年度「基本指数フルタイム20点+兄弟加点3点+認証加点2点=45点」もちろんぶっちぎり圧勝で上のお子さんと同じ保育園に入園が叶っています。(※それぞれ実際に知っているのは数人です。)

なぜ転園できないのか?

表向き、認可保育園の選考基準に「転園希望は後回しで入園が優先」という文字はありませんし、実際区役所の方もそんなことは言っていないそうです。が、調整指数をみると転園できない理由は明白です。まず、転園希望には兄弟加点がありません。さらに認可外通園の加点が「2~3点」なのに対して、転園申請の加点は「1点(※適応条件あり)」。たとえ両親がフルタイムで基本指数が40点だったとしても合計指数が「41点」では、42点以上がゴロゴロ申込む激戦1~2歳児に挑戦するのは厳しいと思われます。また、最近では2歳児までしかいられない認証保育園が増えているので、一昔前には「入りやすい」「枠が増える」と言われていた3歳児の申し込みも42点で申込む人が多く、41点でその枠を勝ち取るのは厳しいのでしょう。そのため、もし別々の認可保育園に入園する場合は「とりあえず認可に入ってしまえば来年転園できるかも…」という淡い期待は抱かない方が賢明です。

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まず、考えるべきは「重複する年数」

ここまで読むと「なんとしても認可外に入れて次年度…」と思う方もいるかもしれませんが、そんな単純な話をするつもりはありません。これは私からあえてお伝えしなくても、お気づきの方も多いと思いますが、大切なのは「別々の保育園に通うことにした場合に何年それが継続するのか」ということです。そして、ここから先は本当に私の個人的な意見ですので参考までに読んでくださいね。

重複する期間が1~2年の場合

上のお子さんが、4月から年中以上の年齢の場合個人的にはそのまま別々の認可保育園に入園することをおすすめします。上のお子さんが4月から年長の場合は、そもそも今回を逃すと一緒に通うことは出来ないですし、あえて次年度、上の子がいなくなったあとにその保育園を選ばなくてはいけない理由はありません。

また、4歳児の場合にも、認可外に入れたとしても兄弟加点を使って認可保育園に申込めるのは1回だけですよね。たとえ推定が45点でも1歳児の申込は同じ条件の人が複数人いないとも限りません。そこでもし、上のお子さんと同じ保育園に内定をもらえなかったら…その次の年は兄弟加点がありません。さらに合計指数が高い状態で、今回希望が通っていないことを考えると、点数が並んだ時にあなたの優先順位はおそらく高い位置にはいないと考えるのが無難です。

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たった一年(…というと不快に思われるかもしれませんが)上の子と一緒に通うことだけが目的なら…もし次年度に入園が叶わなかった時のリスクをよく考えたほうが良いかもしれません。

重複する期間が3年~5年の場合

その一方で上のお子さんが4月から1歳~3歳児の場合、もし選択肢があるのなら、出来れば転園ではなく、認可外からの入園を目指す方を私はおすすめします。前述のように、3年以内に転園できる可能性はほとんどありません。そしてこの先に2か所の送迎が3年以上続くのはかなりの重荷です。そして次年度以降45点で認可に申込める回数が2回以上あります。45点で1歳児は絶対と言い切れなくても、2歳児、3歳児と続いた時に45点はかなりの高確率で希望の保育園に入園の内定が出ると思います。また、『保活都市伝説の真相』の記事でもお伝えしましたが、認可保育園の内定を辞退しても次年度の選考で不利になることはないので、ダメもとで上のお子さんの保育園に近い認可外を当たってみるのも良いかもしれませんよ。

「転園はできない」を前提に後悔のない選択を

いかがでしたか。後半は私の個人的な意見なので参考程度ですが、周囲をみるかぎりはとにかく「3歳児まで転園はできない」ということを大前提に考え、答えを出した方が良いと思います。また、私は長男と次男を別々の保育園に1年間通わせていましたが、もちろん大変なことはたくさんあるものの、これもまたデメリットばかりではないものですよ。それはまた、別の機会にお話ししますね。

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