品川区で認可保育園に入るために絶対知っておくべき3つのこと。の2つ目は品川区の認可保育園・地域型保育事業の選考はおいて第一関門であり、最も重要な「指数(通称:点数)」についてです。この指数は基本指数と調整指数の合計点で算出されています。システム自体は実にシンプルなのですが、それゆえに思い込みも多い部分でもあります。ここでは基本指数について知っていることをお伝えしていきます。
☆絶対に知っておくべき残りの2つはこちら↓
基本指数とは?
基本指数は「保育を必要とする理由」をベースに、その内容によって点数が4~20点に細かく分かれていて、パパとママ、それぞれの持ち点を合算した点数が選考の対象になります。一人につき満点が20点なので、一家庭の基本指数の満点は40点となります。
※区役所ホームページ:基本指数一覧表(29年度版)はこちら
0歳児&1歳児は40点が最低ライン?
0歳児と1歳児は特に激戦、ほとんどの人がフルタイム復帰(時短の人含む)なので基本指数だけで40点の人が最も多い年齢です。そのため、合算指数が40点に満たない人や、基本指数だけでは40点に届かない人はとても厳しい状況になります。
見落としがちな注意点
ところで、さきほどから「両親がフルタイムならほとんどの場合40点」と書いているのにはちゃんと理由があります。たまに例外があるからです。「2人ともフルタイムなら40点」という言葉が一人歩きしているので、自分たちの基本指数は40点だと思い込んでいる人がいますが、フタを開ければ不承諾…で、よく聞くのはこの3つです。
本当に8時間勤務として扱われるのか?
基本指数の一覧表を見れば気づくと思いますが、20点に分類されるのは「1日8時間以上、月20日以上が常態」の場合です。残業などがたくさんあってそれを証明できればまた違うのかもしれませんが、正社員フルタイム勤務であっても会社の就業時間がそもそも短めでこれに満たない場合には20点ではなくなるようです。これについては、不承諾になったあと「だってお母さんの会社、7時間勤務ですよね?20点じゃありませんよ。」と言われて目がテンになった…という実例アリです。
就業規則・契約時間がそのまま指数になるわけではない
基本指数は、直近の3ヶ月分の勤務実績をもとに算出されています。そのため、(ちょっと極端な例ではありますが)もとの勤務状況が8時間の20日以上でも、その3ヶ月にたくさんお休みをして、それがそのまま載った勤務証明書を提出し、平均が20日を下回ってしまうと点数が減る可能性があるようです。
また、フルタイムでフレックス勤務のママは、産休前の4ヶ月の間に早退をすると、基本指数が20点に届かなくなってしまうという情報をいただきました↓
申込月以降のことは選考に加味されない
正社員の人はあまり関係ないかもしれませんが、さきほどと同じく、基本指数は、あくまでも直近の3ヶ月分の勤務実績をもとに算出されているので、派遣社員やアルバイト、パートなどの場合にその申込以降に勤務の日数や勤務時間が増えることが決まっていて、勤務証明書に会社がそれを書いてくれたとしても、選考上その事実は加味されません。とても悲しいですが…。変更になったあと3ヶ月を経過してからもう一度勤務証明書を出して初めて基本指数に反映されるようです。増えた勤務実績を4月入園の選考から反映させたい場合、最低でも9月からその勤務時間・日数である必要があります。
第一子で「安全圏」にいる人はいない!
第一子の方はあまり調整指数の対象になることは少ないと思いますので、両親がフルタイムだとほとんどの場合は合算指数で40点。逆にいえば40点の人ばかりです。さらに第二子以降の人はなにかと調整指数の対象になる人が多く、みんなありとあらゆる手を使って41点以上を目指してきます。そのため、フルタイムで推定40点だったとしても「40点しかない」くらいの意識を持ちましょう。40点では認可保育園への入園内定は決して安全圏ではありません。
既存の認可保育園以外を候補に入れよう
「じゃあ…どうすれば?」と思うのは当然ですが絶望しないでください。おすすめしたいのは申込む保育園の範囲を広げること。そして、広げるのは地理上の範囲ではなく、保育園の種類です。地域事業型保育や、認証保育園、無認可保育園、認可の中でも新設園など。これは基本指数で40点に届かない家庭にも言えることですが、仕事を続ける環境を確保することが最優先の場合、最初から認可保育園である必要などないのです。そうはいっても実態がわからないと候補に入れるべきか尻込みしがちですよね。でも、ほかの保育園にも、私が思う在園するメリットや良いところがそれぞれあるので追ってご紹介していきたいと思います!