時短取得の“2年縛り”がやっと廃止に!もー、6時間=20点でいいじゃん。

認可保育園について

投げやりなタイトルですみません(笑)。10月には発表になっていたのにこのタイミングまでこの話題について書く時間がありませんでした。タイトルの通りなのですが、品川区では平成30年度から正社員の方のいわゆる”2年縛り”の制度が廃止になるのだそうです。今回は、それについての解説と、私個人が思うことを書かせていただこうと思います。

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そもそも”時短の2年縛り”制度とは?

品川区では就労している人が認可保育園を申し込む場合、基本指数の算出は「勤務時間」と「勤務日数」で算出されます。ご夫婦が揃って正社員の人は、ほとんどの人が1人当たりフルタイムの「20点」×2=40点となり、0歳児、1歳児の申込に関してはこの基本指数40点というのは、合計指数が41点以上にならない人なら、内定をもらうための最低限満たさなければいけない条件であることは以前にもお話ししました。

ただし、多くの会社が育休明けの時短制度を取り入れているのでその制度を活用すると、勤務時間が減ってしまい、基本指数が減ってしまうんですよね…。そこで救済措置として今年度の申込まで適応されていたのが、“時短の2年縛り”制度です。

1日2時間の時短を上限とし、復職から2年で時短勤務を止めることを条件に、認可保育園の申込時に時短の勤務時間ではなく、フルタイム時の勤務時間で基本指数を算出する。

というものだったと思いますね。要は「2年で時短止めたら20点あげるよ」ってことです。

平成30年度からは就学前まで時短をとっても「20点」らしい

ところが、平成30年度からは就学前まで時短を取り続けていても、フルタイム勤務の基本指数が適応されるのだそう!時短を長くとるべきか、基本指数獲得のためだけに時短を2年で切り上げようか迷っていた人には朗報ですね!しかも、現在、すでに子供が認可保育園に在園している人も時短を延長してもおとがめなしなのだそう。

国の「働き方改革」に則ったものだそうなので、仕方がないことですが、今年度までに申込んだ人の中には悩んだ時間返してくれよ!と思う人もたくさんいるでしょうし、時短を長くとる方を選択した人からは不満が聞こえてきそうです。

保育園の申込制度がママたちの選択の自由を奪っている現状

これは私個人がずっと思っていることなのですが、現状では保育園の入園申込選考基準が一番世間で遅れている、と思いませんか?世間や会社がどんどん働く女性に対して制度を整えている中で、それを快く活用できないのは「保育園の申込で不利になるから」というのがかなりの割合を占めると思います。

実際に今回廃止になる制度についても、友人は子供が小学校3年生になるまで時短をとれる制度が会社にあるにも関わらず、フルタイムのポイントを獲得するために2年でやめるかどうか相当悩んだと言っていましたし、廃止になるいまだから言ってしまいますが「2年で止める」と言ってフルタイムのポイントを獲得して入園したのに、時短を2年で止めていない、区役所にバレずにそのまま在園している人もいるようです。

また、これも来年度から廃止になるそうですが、残業ポイントというものも今年度まであり、これもまた会社には時短制度があるにも関わらず、この残業ポイントを獲得するために時短もとらず、残業を増やしたという人もいます。

それぞれ本当にそうしたいのなら良いのですが、私の周りはみなその理由を「本当は子供ともっといたいけど、そうすると保育園に入れない。保育園の申込で有利になるから」と話すわけです。すべては「保育園に入るため」に整備されている制度も使わず、仕事を増やす。子供と過ごす時間はどんどん減る。その理由の一端が自分たちにあるということを区役所の方たちはどう思っているのでしょうか…。あ、なんか途中から愚痴になってしまいましたね、失礼!

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次なる課題は…就学前まで6時間勤務なのに8時間扱い…?

そんなわけで、この2つの制度がなくなり、選択の幅が広がったことは個人的にはとても良かったと思っているのですが、そうなったらなったで次の問題がでてきますよね。ここからは、正社員の方にはあまり関係がない話だと思いますが、時短を2時間とるということは実質6時間勤務。それなのに彼女たちが8時間扱いなのはなぜ?と時短制度を活用できない立場の人たちから不満が続出しそうです。

これまでは「在園中にフルタイムに戻るから」優遇されていた

かつて私自身が派遣で6時間勤務で認可保育園の不承諾を受け、区役所に理由を問い合わせた時に「勤務時間が足りません。8時間にならないと来年も落ちると思います。」と言われたことがあります。…今思い出してもはらわた煮えくりです…。その際に、「0歳児、1歳児がいる母親に新しく8時間働く職場をみつけて、お迎え時間を入れて10時間も保育園に預けろって言うんですか」と言った後に「時短の人の6時間と私の6時間と、いったい何が違うって言うんですか!!」と聞いたら、やる気の無さそうな女性職員がこう答えたわけです。

「時短勤務については、色々なご意見がありますが、国がいま乳幼児がいる家庭に時短をとることを推奨しているので、2年だけという条件で優遇措置を設けています。彼らは在園中にフルタイムに戻りますし…」

そう。「彼らは在園中にフルタイムに戻りますし…」というのが、このシステムで他を黙らせる大きな要因だったはずなんですね…。それなのに、今度からは「彼らは在園中にフルタイムに戻りません」よ?どうやってほかの人たちを納得させるのでしょうね。単純に「正社員優先」の図式が出来上がってしまいましたね。

6時間以上の勤務が満点で良いじゃないですか

一応勘違いされないために、断っておくと、2年縛りが廃止になり、就学前まで時短を取る人が増えることは本当に良かったと思っているのです!なにを言いたいのかというと、これは窓口でも直接、やる気のなさそうな女性職員に伝えましたし、いまでもずっと思っていますが…。

保育園の選考基準て母親は一日6時間以上の勤務が基本指数の上限でもいいんじゃないですか?

と、いうのも時短を取られている方はたいていが6時間勤務、時短のシステムがない派遣やパート、アルバイトの人でもバリバリ週5で働いている人は6時間勤務の人が一番多いように思います。なにせ国が時短を取ることを推奨しているということなので、やはり小さい子供がいる家庭の親の勤務時間は一日6時間ほどが妥当、ということなのではないでしょうか。

ただ、もし本当に6時間以上の勤務を満点にしてしまうと、いままで18点だった人たちが20点になって並んでしまうのでしょうから「落とす理由がなくなってしまう」のでしょうね…。そうなるとまた選考も難しくなり、待機児童も増えてしまう…。ということなのでしょうか。

まとめ

個人的な事情や思いがかなり入ってしまったので、ちょっと投げやり感のある記事になってしまいましたが、今回の時短の2年縛りの廃止と、残業ポイント廃止は、本当に良いことだと思います。ただ、今回は子供目線での措置ですが、最近出来ている設備や制度は、いかに長く仕事をできるようにするかという大人都合のものが多いなと思っています。親にとってはその活用が本意では無い人もたくさんいるでしょうし、現状の働き方がそうなので仕方がないのですけれど、こういう環境で育った子供たちはどういうふうに成長していくんだろう…と思うこともしばしば…。もっと子供目線での「“親の”働き方改革」が進むと良いですよね

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